9月営業のお知らせ

長い夏休みをありがとうございました。

今日から営業を再開させて頂きます。なお、9月のお休みの予定は9/10(日), 17(日), 18(祝月), 22(金), 23(土), 24(日)となっております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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長い夏休みを頂いて、3年に1回開催される全日本ソムリエコンクールに参加させて頂きました。前回大会はコロナ禍だったこともあり手短に開催されるだけであっという間に終わりましたが、今大会は初めて海外選手の招待があったり、レセプションパーティーがあったりと、大きなコンクールらしい盛り沢山な内容でした。

選手は合計28名でした(国内選手は予選を通過しての参加です)。
最前列の真ん中はスペシャルゲスト 世界チャンピオンのレイモンズ(ラトヴィア)です。

結果としては、大変残念なことに準々決勝敗退で終わりました(最終順位は公表されていないのですが、ゆくゆくフィードバックがあるのではと期待しています)。自分的には不本意な結果でした。

振り返ってみて「こうすれば良かった」「あそこがダメだったかな」と色々思うものですが、結果は結果です。しかし、これで終わりな訳ではありません。また次の目標に向けて、初心にかえってきちんと努力を重ねたいと考えています。

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全日本を終えた翌日からは、エクスカーション(産地などを訪問して見識を広げつつ、最も重要なのはコミュニケーションを深める点でしょうか)に引率係として参加させて頂きました。1泊2日での山梨訪問です。

2日とも美しい晴天でした♪

まずは勝沼醸造さんに訪問させて頂きました

勝沼醸造さんと言えばやはり甲州、しかもグリ系品種(果皮が↓のお写真のようにピンク色になります)らしさを生かしたスタイルで、文字通り日本のトップに君臨する造り手です。

有難くトップキュヴェたちを比較テイスティングさせて頂きました

次は駆け足でマンズワインさんへ。マンズワインさんと言えば雨の多い日本でより良い葡萄栽培のための「レインカット法」(葡萄をカバーして雨から避ける)を生み出した造り手です。

美しい甲州(葡萄品種)の畑。白ワイン用の品種は通常黄色(薄緑色)なので、外観から既に個性が感じられます。
収穫したマスカット・ベリーA。粒が大きくてジューシーな印象は、そのままワインにも通じるものがあります。
とても立派で計算されつくした建物を歩いて見学させて頂きました。緑あふれる中庭には巨大なアンフォラ(醸造用の甕)が。

午後はまず中央葡萄酒(グレイス・ワイナリー)さんへ。国際的な賞も多く受賞されている、日本を代表する造り手です。甲州は勝沼醸造さんと真逆のエレガント系です。

一番左のキュヴェ・三澤2012はカベルネ・フラン100%の数少ないヴィンテージ・・という話をしていたらサプライズで供してくださいました

続いてこれまた駆け足で、次は白百合醸造(ロリアン)さんへ。あまり畑を見ていないので、もっと畑を見たい!というリクエストで畑を歩き回り、たくさんのお話を伺いました。

葡萄の房の上に個々にカバーをかけて、雨を避けます。手作業なのでとてつもない手間がかかっています。

ワイン用の葡萄よりシャイン・マスカットをつくって売った方がよっぽど儲かるので、ワイン用の葡萄樹が抜かれてシャイン・マスカットにどんどん植え替えられているのが深刻な問題になっているそうです。もっと勝沼のワインを飲もう!と考えさせられるお話でした。

続いてサントリー登美の丘ワイナリーさんへ。

圧巻の樽熟成庫。湿度も完璧です

この樽にいれた状態で、あるいは瓶に詰めた状態で熟成させて、飲み頃にしてから販売する。情熱だけでなく場所やお金も必要ですから、誰でも出来ることではありません。サントリーさんの凄みを感じました。

保管されている1976年のワイン
山の上まで上がって畑も見学させて頂きました。樹のかなり上の方にレインカットが施されています。

(↑少し分かりにくいですが)樹の真ん中あたりに葡萄の実がなっているのですが、レインカットはこの実のあたりに施されている方が自分としては良く見るなと思っていました。これは仕立て方(葡萄樹をどのように育てるか) によって、どこに雨避けを施すかが変わってくるそうです。

最後に・・翌日訪問させて頂いた日本酒の七賢さんです。

駆け足の1泊2日でしたが、大変充実した体験をさせて頂きました。オーガナイズしてくださった日本ソムリエ協会の皆さま、山梨の鈴木支部長、本当にありがとうございました!